手術なんて今までしたことがない

ソフトボールの捕球を失敗して右手親指の付け根を剥離骨折してしまった。固定していれば勝手にくっつくものだとばかり思っていたのだが、なかなか痛みがとれない。そのことを病院に言うと「手術した方がよさそうですね。」と言われた。手術なんて今までしたことがない。

基本的な手術方法は、腕を1本麻酔して骨のかけらがあるところにメスを入れ取り除くというものだった。麻酔する場所は右わきか首。どちらも注射を打ったことがない場所だ。腕や手の甲は注射をした経験があるので痛みの程度がわかるが、わきや首は想像がつかない。首はリスクが大きいと言われたのでわきに麻酔を打つことになった。 思ったほど痛くはなかった。だんだん腕がしびれてきて感覚がなくなってきた。意識はあるので手術を見ることはできるが、気分が悪くなるといけないので見ないように腕を隠された。痛みはないが、指の付け根をゴリゴリされているのはわかる。切ったのかな〜と思いながら待っていた。

ずいぶん時間がすぎた。まだ手術は終わらない。手の中を触られている感覚はあるのでなんだか気分が悪くなってきた。どうも骨のかけらが小さすぎてなかなか見つからないようだ。どのくらい時間がかかったかはわからないが、私には何時間も経ったように感じた。

手術が終わり腕を見ると、包帯がグルグル巻きにされていてドラえもんの手のようになっていた。リハビリも含めると治るまでに2ヶ月ほどかかった。傷も残ってしまったし、こんなことならいっそ折れてしまった方がよかったと思った。